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useful県内高校生求人倍率、過去最高 8月末現在で2.24倍

更新日:2016.09.29|お役立ち情報 ビジネス 地域

山形労働局が27日に発表した来春卒業予定の県内高校生を対象とした県内企業の求人倍率は8月末現在で2.24倍となった。前年同期より0.20ポイント上昇し、記録が残る1995年度以降で過去最高。一方で企業側の人材確保が懸念されるため、同労働局は「求職者への地元企業の情報提供に努めるなど、マッチングに力を入れたい」としている。

 県内企業の求人数は4676人で前年同期比6.7%増。リーマン・ショック後の2010年3月卒の同期1158人と比べると約4倍に上った。求職者数はおおむね横ばいのため、高い求人倍率につながっている。

 県内求人を主要産業別に見ると、最多は製造業の1653人(前年同期比9.2%増)で、次いで建設業の868人(同4.5%増)。卸・小売業570人(同8.0%増)、医療・福祉474人(同19.7%増)が続いた。宿泊・飲食サービス業は10.7%減の310人だったが、同労働局によると、採用を出しても人が集まらない「諦め感」もあるという。

 就職を希望する生徒数は前年同期比2.3%減の2708人。このうち県内就職の希望者は2.8%減の2092人だった。例年、求職者のうち4分の1程度は県外就職を希望する状況が続いているといい、同労働局は県内企業の人材確保に向けて「地元就職を促進するため、県内企業の魅力をもっと知ってもらえるようにしたい」と説明している。

 この上で、県内企業に対し、詳しい企業情報を掲載した青少年雇用情報シートの提出、若者の採用・育成に積極的で雇用管理状況などが優良な中小企業を認定するユースエール認定制度の活用を呼び掛けたいとしている。

 地域別の県内求人倍率はいずれも前年同期より上昇し、最上3.41倍、庄内2.45倍、置賜2.35倍、村山1.97倍。

※山形新聞から抜粋

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