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news国産米の海外展開始める

更新日:2015.03.24|新着情報

【仙台】アイリスオーヤマ(仙台市青葉区、大山健太郎社長、022・221・3400)は、国産米の海外展開を始める。マレーシアの食品卸業から現地市場向けに日本産米を受注した。近くグループ会社で精米した米の供給を始める。同社は展示会の即売会で国産米を販売したことはあったが、業務用として輸出するのは初めて。

アイリスオーヤマは、国産米の消費拡大と産地の復興支援を目的に2013年4月、グループ会社の舞台アグリイノベーション(仙台市青葉区)を設立して精米事業に参入。14年7月に精米工場「亘理精米工場」(宮城県亘理町)を稼働した。出荷量に応じて順次精米量を拡大し、3年後に月約8300トンのフル稼働体制とする計画。
 15度C以下の環境下で玄米を保存、精米、包装して鮮度を保ち、自社が強みを持つホームセンターなどで販売し、売り上げを伸ばしている。高気密パックに脱酸素材を組み合わせており、船便輸送でのコメの鮮度劣化を防げる。米国や欧州、中国で自社の販売網を活用し国産米の流通拡大を目指している。マレーシアの食品卸向け供給はこうした戦略の第一歩となる。受注額は非公表。
 また、中国での販売も視野に入れる。海外でも日本食は定着しつつあるが、コメは日本から輸出されたものはまだ少ない。アイリスオーヤマは、高気密パックで味の劣化が少ないことを訴え、国産米普及を図る。

※日刊工業新聞より抜粋

 


3合づつなど個別包装しコメの鮮度劣化を防ぐ