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useful山形市、3路線でプロポーザル導入 地域公共交通に競争原理

更新日:2020.01.10|お役立ち情報 お知らせ ライフ 地域 新着情報

山形市は地域公共交通の改善に向けて動きだした。競争原理を働かせるため、市が運行に関わる地域交通3路線で、運行業務を担う事業者の公募型プロポーザル方式を導入。新規参入のタクシー会社2社を含む3事業者が内定し、4月に運行を始める。民間力によるニーズの把握やサービス向上を試し、将来的には情報通信技術(ICT)や交通手段のミックスなどによって、国が目指す包括的な交通サービス「MaaS(マース)」につなげる狙いがある。

 市が中心市街地と遠隔地を結ぶため、運行や支援に携わっているのは▽「コミュニティバス高瀬線」(高瀬)▽デマンド型乗り合いタクシー「スマイルグリーン号」(明治・大郷)▽「地域交流バス南部線」(南山形・本沢・村木沢)―の3路線。いずれもジャンボタクシーの運用になったことで、タクシー業者の参入が可能となった。2019年11月のプロポーザルの結果、車両のバリアフリー化や地域交流などの提案があり、それぞれ山寺観光タクシー、山交ハイヤー、八千代交通―に内定した。契約は単年度。イベントなどを通じた地域連携、車両のリニューアル、PRを通じた利用者の増加なども期待される。

 同3路線は民間路線バスの廃止に伴って市がバスを運行してきたが、利用者の減少に歯止めがかかっていない。そこで高瀬線は19年10月に路線を見直し、バスからタクシーに車両を変更。利用機運も高まり、1月からは高瀬小児童が考えた「紅花バス」の愛称でスタート。4月にはラッピングした車両が導入される予定だ。

 スマイルグリーン号は10年度から、住民でつくる大郷明治交通サービス運営協議会(佐藤博雄会長)が市の補助を受けて運行している。中山町に延伸するなどし、住民目線の利用促進策で12月には利用者が計2万人に届いた。

 両路線より苦戦しているのが南部線。昨年度の乗車人数は計800人ほどで、高瀬線の約6分の1。広域を巡回するため、市街地までの乗車時間が長いなど難題があり、抜本対策が求められる。

 地域の公共交通は、自家用車の使用を抑えることで高齢者の事故防止や、住民の健康増進、二酸化炭素の削減などに結びつくとして各地で再検討されている。山形市は来年度、新たな地域公共交通網形成計画を策定し、同3路線を含む現状や目標を盛り込む。将来的にはさまざまな交通手段を織り交ぜ、目的地まで一括の予約や支払いなどができるMaaSにつなげることを見据えている。

※山形新聞より抜粋