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useful県内企業、景況感4.2ポイントアップ 2期ぶり上昇、製造業が改善

更新日:2017.07.11|お役立ち情報 ビジネス 地域 経済

山形銀行のやまぎん情報開発研究所がまとめた企業景況サーベイ(2017年4~6月調査)の結果によると、県内企業の景況感を示す業況判断BSIは全産業で、前回調査(17年1~3月)比4.2ポイントアップのプラス7.4となった。2期ぶりの上昇。良化回答の割合が低下する一方で、悪化回答の割合が減少し、全体を押し上げた。

 業況判断BSIは、自社の業況が前年同期と比較して「良化する」とした企業の割合から「悪化する」とした企業の割合を差し引いた指数。3カ月後の先行きは、今回調査から3.3ポイントアップのプラス10.7となり、2期連続で上昇する見通し。「実現すれば、消費税率引き上げ前の駆け込み需要があった14年1~3月期以来の高水準」(同研究所)という。

 

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 17年4~6月の業況判断BSIを業種別に見ると、製造業は10.4ポイントアップのプラス12.5で、2期ぶりに上昇した。繊維・衣服、鉄鋼・金属は低下したが、他の7業種が改善した。特に電気機械は情報通信機器関連の弱含みは続くものの、電子部品は海外を中心に需要が旺盛となり、BSIが大幅に上昇した。


 非製造業は0.6ポイントダウンのプラス3.5で、製造業とは異なる方向感を示したが、底堅さも維持している。6業種中、低下したのは3業種。中でも燃料価格の上昇が全体的に業況を下押しした運輸や、自動車整備業などで業況悪化回答が目立ったサービス業・その他の低下が目立った。

 先行きを見ると、製造業は電気機械の改善が続くほか、繊維・衣服も上昇する見通しで今回調査比8.4ポイントアップのプラス20.9を見込む。非製造業は製造業に比べ先行き不透明感が根強く、0.3ポイントダウンのプラス3.2となる見通し。

 調査は県内に本社、事業所がある620社を対象に行い、500社から回答を得た。回答率は80.6%。

※山形新聞より抜粋