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useful豆知識No.17

更新日:2015.11.14|お役立ち情報 新着情報 テクノロジー

NECは、ウェアラブルグラス用の新しいユーザインタフェース(UI)として、作業者の腕を仮想キーボード化する「ARmKeypad(アームキーパッド)」を開発しました。アームキーパッドは、ウェアラブルグラスとウェアラブルウォッチを連携させる新しい認識技術により、作業者の前腕への仮想キーボード表示と高速・高精度なタッチ入力を実現し、業務のハンズフリー化を実現します。これにより、設備保全・保守点検や検品、在庫管理といった業務の効率化を可能にします。 NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、豊かな社会を支える情報通信基盤の提供を通じて、ワークスタイルの改善や生産性の向上に貢献します。493466

背景

昨今、現場業務をハンズフリーで行なうためのウェアラブルグラスの導入が進んでいます。例えば、設備保全・保守点検の業務では、ウェアラブルグラスでの点検帳票表示やチェック入力をデジタルに行なうシステムが検討されています。しかし、ウェアラブルグラスの入力方法が十分整備されていないため、ウェアラブルグラスの特性が十分に生かされていないという課題がありました。これまで、ウェアラブルグラスへのデータ入力は、ボタンやタッチセンサを搭載したハードウェアコントローラを取り出しての操作や、比較的静かな環境での音声認識、機能を手の動きに割り当てて入力を行なうジェスチャ操作といった方法がありました。

ハンズフリーによるデータ入力を可能としたアームキーパッド

アームキーパッドは、ウェアラブルグラスとウェアラブルウォッチを連携させる新しい認識技術により、前腕に仮想キーボードを表示し、あたかも、腕にキーボードや入力ボタンを装着している感覚で高速・高精度なタッチ入力が可能です。アームキーパッドの特長は、次の通りです。

1.作業を中断しない手元を見ることですぐに仮想キーボードが出現し、入力操作を開始できます。このため、ハードウェアコントローラのようにデバイスを取り出す、手に持つといった動作のために作業を中断することがありません。また、動作の誤検出防止機能により作業の中断を防ぎます。

2.操作性が良い前腕上に大きなキーエリアを配置できるため入力がしやすく、仮想キーボードであるため利用シーンに合わせてキーレイアウトを自由に変更できます。また、認識精度が高くスムーズにキー操作が行なえるため音声入力が困難な騒音下での利用にも適しています。

3.操作が感覚的腕へのタッチ(振動)によって入力を判別するため、接触・非接触をしっかりと区別して検出ができ、タッチをしたことを作業者自身が確実かつ触覚的に確認できます。ジェスチャ操作による入力に比べ、作業者がきちんと操作できたかを判断しやすくなります。

NECは今後、アームキーパッドを活用したAR(拡張現実)設備点検ソリューション、保守帳票管理ソリューションを開発し、製造以外にも警備、流通、医療など、ハンズフリーの作業が必要となる業種・業務の効率化に貢献します。

※NECより抜粋