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useful山形駅前の大規模再開発、協議進む 官民連携、ホテルや観光案内所の計画浮上

更新日:2019.06.07|お役立ち情報 新着情報 地域 経済

 山形市のJR山形駅東口にある旧山形ビブレ跡地(香澄町1丁目)について、複数の地権者と市が大規模再開発に向けた協議を進めていることが5日、分かった。同跡地とその北側を合わせた一帯約3千平方メートルの再開発を念頭にしており、南側にホテルと市観光案内所、北側にバスターミナルの機能を備えた複合ビルの建設構想が浮上している。

 関係者によると、ビブレ跡地約1800平方メートルは現在、ホテルチェーン・東横インのグループ会社(東京)と、県内外の4個人が所有し、それぞれ時間貸し駐車場を運営している。同社が取得した土地はimg_2019060600115約900平方メートルで、残る個人の土地を合わせ、ホテルと観光案内所の設置を目指して調整中という。さらにパチンコ店などが入る北側の民間ビル2棟と、市道を再開発構想に組み入れる考え。築40年超で耐用年数が迫る両ビルの建て替えと、車両の出入りが過密状態となっている駅前のバスプールを拡張させるイメージだ。自由通路とビブレ跡地前を結ぶペデストリアンデッキ(60メートル)の延長、増設も市が予定しており、再開発エリアとの融合を図る。

 関係者同士で交渉が進められており、市などは再開発事業として国の支援を見込む。山形新聞の取材に対し、東横インは「現時点で具体的な建設の予定は話せない」とするが、市は交渉中であることを認め、「過程はコメントできない」とする。地権者の一人は構想を歓迎し「将来を考えるとこのままでいいはずがない。山形を良くするために考えなければいけない」と語った。

 同跡地を巡っては、ビブレが閉店した2000年以降、土地の権利関係が複雑となって再利用が進展せず、県都の「玄関口」活性化のネックとなっている。市は16年、駅前エリアに「日本一の観光案内所」の設置を掲げ、市長や職員が毎月、地権者と話し合いを続けている。

※山形新聞より抜粋。